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2016年10月26日 (水)

正倉院展を観る。

○  本日(10月26日)、正倉院展を鑑賞した。奈良国立博物館(会場)の

 ある奈良公園周辺は、どこへ行っても外国語が飛び交い、国際色豊か

 だった。会場内でも外国人の姿が目立った。

  出陳宝物は64件(初出陳9件)で、今年は、入場者が十重二十重に

 取り巻くような人気のある目玉出陳品はなかった。

〇  今年は、光明皇后が756年に聖武天皇の遺愛品を献納されてから

 1260年、天皇が身近に置かれていた品々も多く、それが時の流れを感じ

 させずに瑞々しく迫ってくる。また、工芸的に優れた宝物も驚きだ。それら

 の中から宮廷生活の匂いの感じられる2点だけを紹介する。

その1. 漆胡瓶(しっこへい)

H281026                 (高さ41.3cm 胴径18.9cm)                                    聖武天皇が身近で利用されていた水差しか?ペルシャ(イラン)風のデザインで、

  器の文様は、黒漆を塗った上に銀の薄板で鹿や草花を表わしている。制作当初

  は、銀が白く輝く美しいものであったろう。中国・唐で制作されたとみられる。

その2. 牙櫛(げのくし)

H281026_2                   (長さ10.2cm)

  高価な板状の象牙(ぞうげ)を使った櫛。124本の細かい歯を作るには高等技術が

  必要で、唐から入ってきたものようである。(3本展示中の1本)

  このような宮廷で日常使用される道具が、海を越えて運ばれてきたものであること

  に感動する。それにしても、電動の道具などなかった当時、どんな方法で制作した

  のか、その精巧な技術に舌を巻く。

                                     おわり

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