失せ物(うせもの)見付かれり! 大刀二本! 大仏の膝下に!
〇 756年に歿された第45代聖武天皇の遺品六百余点を
光明皇后は東大寺大仏に献納された。その際の目録「国家
珍宝帳」に記載され、その後「除物」といふ付箋が付され
所在不明となってゐた二本の大刀が見付かった。
の右膝下に埋納されて
ゐたのだった。
〇 1907~8年(明治
40~41年)大仏殿
改修の際、蓮華座の
近辺で見付かった二
本の大刀をエックス
線調査をした結果そ
れと判ったのださう
だ。
〇 100余年前に見付か
った大刀などの埋納品
は、従来大仏の地鎮具
だと考へられてゐた。
〇 しかし、此度の発見によって、地鎮具ではないことが
明白となった。
〇 何故かといへば、大仏開眼法要は752年に済んでをり、
大刀は756年に東大寺に献納された後、光明皇后崩御の
前年759年に持ち出されてゐるからだ。
〇 単なる地鎮具ではなく、そこには聡明で慈悲深く広い
心を持ち先帝をこよなく愛された光明皇后の大きな意思
が感ぜられる。
〇 正倉院展に足を運ぶ度に思ふのは、光明皇后の存在が
如何に大きかったかといふことと、1250年前の人では
なく、息遣ひの聞へる身近かな存在として親しみを感じ
ることである。
をはり
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