天平文化に酔ふ。 その1. ー不空羂索観音立像を観るー
〇 昨日(10月31日)、正倉院展を観るため、奈良へ行った。
今年は、もう一つの目的があった。東大寺の一堂である法華
堂(三月堂)の本尊 不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
立像を観ることだった。
〇 東大寺南大門を入った左側に平成23年10月10日に開館
した「東大寺ミュージアム」がある。法華堂が修理中であるた
め、不空羂索観音立像は、今 ここに展示してあるのだ。
〇 この立像の左右にかしづくやうに立ってゐる日光菩薩、
月光菩薩の二像もここに展示してある。写真下は展示中の3像
頭上に載ってゐるので暗くて見えにくいが、ここでは頭上
から外して展示してあるから、間近に観られる。
(下方の写真ご参照)
で撮影されたもので、
右下が日光菩薩、左下
が月光菩薩像。
(いずれも国宝)
写真は法華堂写真集
より。
写真上でクリックすると
拡大する![]()
〇 中央の不空羂索
観音立像は、現在
宝冠、光背、持物を外し、素の姿で展示されてゐる。
〇 この立像は、漆や麻布などを用ゐる乾漆造といふ方法で
中空に作られてゐるが、重さは500㎏以上もある重量級
の仏像である。
〇 8本の手のうち、2本は胸の前で合はせてゐる。その両掌
の中には、あらゆる願ひを叶へるといふ宝珠(水晶)が包み
込まれてゐる。 (写真下)
法華堂に移された「客仏」と考へられてきたが、最近の
調査で、もともとこの場所に眷属(けんぞく)として立って
ゐた可能性が強まった。
なお、両菩薩像は塑像のため、修理完了後も安全を期
して免震構造の整ったこのミュージアムに安置される。
下の写真は、東大寺ミュージアムのパンフより。
写真上でクリックすると拡大する![]()
〇 写真(左)
は不空羂索観
音立像の頭上
に載ってゐる
宝冠。
(修理が終は
り、本年4月
から展示中=
間近で観られ
る)
〇 緻密な技術と意匠の華やかさから、天平工芸の最高峰の
一つとされてをり、1万数千個の翡翠、琥珀、水晶、真珠、
吹玉などは積年のほこりや汚れが拭き取られ、まばゆい
ばかりの華やかさ。正面に銀製の阿弥陀如来像(小さい
立像)が囲まれ立ってゐる。
〇 法華堂内の修理が終った後の、平成25年(来年)1月
15日以降は、本尊の不空羂索観音立像と共に法華堂に帰
るため、この宝冠を間近に鑑賞できるのも、あと2か月余
となった。
この機を逃すと、もうこの素晴らしい天平工芸の粋を間近
に観ることは当分できないだらう。 是非、東大寺ミュー
ジアムへ足を運んで欲しい。
をはり
<追伸>
平成25年11月7日付で「不空羂索観音立像 再見」と題
し修復完了後の法華堂・不空羂索像 再見の記事をアップし
てをります。是非、ご覧下さい。
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をクリックして下さい)
以 上
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こんにちは。
こちらではお久しぶりです。
仏様、美しいですね。
実際に見られたとのこと、どんなに綺麗だったでしょう。
お写真だけでも見せて頂けて、とても幸せな気持ちになりました。
投稿: とりのうた | 2012年11月 9日 (金) 18時41分
とりのうた さまへ
お元気のご様子にて安心しました。
立像と王冠は、展示品として光線なども配慮してあり、
明るく、間近で観られるラストチャンスですから
奈良を訪れる方みんなに観てほしいものです。
弥吉 拝
投稿: i今川 弥吉 | 2012年11月 9日 (金) 20時20分
手の中に水晶があったのですね!とても驚きました。美しい水晶ですね
ネットでも拝見できてうれしいです!
投稿: sayuri | 2013年1月22日 (火) 14時15分
今回の展示で、天平文化の粋・天平工芸の凄さを間近で観て感動しました。
小生のブログを覗いて下さり有難うございました。
投稿: sayuriさまへ | 2013年1月22日 (火) 17時37分