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2012年11月 1日 (木)

天平文化に酔ふ。 その1. ー不空羂索観音立像を観るー 

〇 昨日(10月31日)、正倉院展を観るため、奈良へ行った。

 今年は、もう一つの目的があった。東大寺の一堂である法華

 堂(三月堂)の本尊 不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)

 立像を観ることだった。

 

〇 東大寺南大門を入った左側に平成23年10月10日に開館

 した「東大寺ミュージアム」がある。法華堂が修理中であるた

 め、不空羂索観音立像は、今 ここに展示してあるのだ。

 

〇 この立像の左右にかしづくやうに立ってゐる日光菩薩、

 月光菩薩の二像もここに展示してある。写真下は展示中の3像

Photo
〇 立像の宝冠は、普段、法華堂では像高362cmの立像の

 頭に載ってゐるので暗くて見えにくいが、ここでは頭上

 から外て展示してあるから、間近に観られる。

  下方の写真ご参照)

 

 

Photo写真(左)は、法華

撮影されたもので、

右下が日光菩薩、左下

が月光菩薩像。

(いずれも国宝)

写真は法華堂写真集

より。

写真上でクリックすると

大する

 

〇 中央の不空羂索

観音立像は、現在

宝冠、光背、持物を外し、素の姿で展示されてゐる。

 

〇 この立像は、漆や麻布などを用ゐる乾漆造といふ方法で

 中空に作られてゐるが、重さは500㎏以上もある重量級

 の仏像である。

 

〇 8本の手のうち、2本は胸の前で合はせてゐる。その両掌

 の中には、あらゆる願ひを叶へるといふ宝珠(水晶)が包み

 込まれてゐる。         (写真下)

Photo_2
〇 左右に立つ日光、月光両菩薩像は、後世に他の堂から

 法華堂に移された「客仏」と考へられてきたが、最近の

 調査で、もともとこの場所に眷属(けんぞく)として立って

 ゐ可能性が強まった。

  なお、両菩薩像は塑像のため、修理完了後も安全を期

 し免震構造の整ったこのミュージアムに安置される。

 


      下の写真は、東大寺ミュージアムのパンフより。

           写真上でクリックすると拡大する

Photo_2

 

〇 写真(左)

不空羂索観

立像の頭上

に載ってゐる

宝冠

(修理が終は

り、本年4月

から展示中=

間近で観られ

る)

 

〇 緻密な技術と意匠の華やかさから、天平工芸の最高峰の

 一つとされてをり、1万数千個の翡翠、琥珀、水晶、真珠、

 吹玉などは積年のほこりや汚れが拭き取られ、まばゆい

 ばかりの華やかさ。正面に銀製の阿弥陀如来像(小さい

 立像)が囲まれ立ってゐる。

 

〇 法華堂内の修理が終った後の、平成25年(来年)1月

 15日以降は、本尊の不空羂索観音立像と共に法華堂に帰

 るため、この宝冠を間近に鑑賞できるのも、あと2か月余

 となった。

 

 この機を逃すと、もうこの素晴らしい天平工芸の粋を間近

 に観ることは当分できないだらう。 是非、東大寺ミュー

 ジアムへ足を運んで欲しい。

 

                     をはり

 

<追伸>

 

  平成25年11月7日付で「不空羂索観音立像 再見」と題

 し修復完了後の法華堂・不空羂索像 再見の記事をアップし

 てをります。是非、ご覧下さい。

 

   (左サイドバーにあるカテゴリー欄の 文化・芸術 

    をクリックして下さい)

 

                      以 上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

こんにちは。

こちらではお久しぶりです。

仏様、美しいですね。
実際に見られたとのこと、どんなに綺麗だったでしょう。

お写真だけでも見せて頂けて、とても幸せな気持ちになりました。

とりのうた さまへ

お元気のご様子にて安心しました。
立像と王冠は、展示品として光線なども配慮してあり、
明るく、間近で観られるラストチャンスですから
奈良を訪れる方みんなに観てほしいものです。
                    弥吉 拝

手の中に水晶があったのですね!とても驚きました。美しい水晶ですね
ネットでも拝見できてうれしいです!

今回の展示で、天平文化の粋・天平工芸の凄さを間近で観て感動しました。
小生のブログを覗いて下さり有難うございました。

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