秘仏 「執金剛神立像」 開扉。
○ 先月6日に続き、奈良・東大寺法華堂を訪れた。
今日12月16日は、東大寺別当・良弁僧正(689~773年)の遷化日(命日)で、法華堂に安置されている秘仏「執金剛神立像」(国宝)が毎年一度、この日に開扉公開されるのだ。
写真下:法華堂(三月堂) 建物内(左側)に不空羂索観音立像が安置されている。
写真下:本尊・不空羂索観音立像。(光背のうしろにある厨子が今日一日だけ開扉される)
写真下:開扉される厨子内の秘仏・ 執金剛神立像(しゅこんごうじんりゅうぞう)
(この写真2枚はH24.3.4付日経新聞:美の美より)
○ 金剛杵(こんごうしょ)を執って仏法を守護する神様で、カッと見開き吊り上った目、威嚇のことばを発する口、顳顬(こめかみ)や首筋、腕に浮き出た筋肉と血管、これらのリアルな憤怒の表現が観るものの心に迫って来る。素晴らしい造形美だ。 永らく秘仏であったため、鮮やかな色彩を所々に残している。
○ この像の制作年代や作者は明らかではなく、諸説があるが東大寺建立以前であることは間違いないようだ。立像高さ173㎝。
○ 最近、東京芸大と東京理科大の研究チームが、CG技術で極彩色の造像当初を再現した。この画は今後、境内にある東大寺ミュージアムで公開される予定との事。(写真下:右) この項 記事と写真は日経新聞H25.12.9夕刊より。
おわり
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