NHK杯セレクション 村山聖特集 (第5週)
○ NHK教育テレビの将棋番組・NHK杯セレクションとして、過去に放送された中からトップを切って、村山聖特集が1月11日(土)より毎土曜日の午後6時より、5週連続で再放送されている。(CATVで)
○ 以下は、第5週2月8日(土)に放送された第47回NHK杯決勝戦 村山聖八段vs羽生善治四冠の放送写真(TV画面より)
写真下: 司会者より、決勝戦への決意を訊かれて、村山「一手違いの良い
将棋を指して優勝したいと思います。」と述べた。
写真下: (左)聞き手の藤森奈津子二段。 (右)二上達也九段・将棋連盟会長
写真下: 考慮中の羽生四冠、 痛むのか腰に手をやる村山八段。
写真下: 優勢の局面ながら、秒読みに追われる村山八段。その直後..。
写真下: 敗着となった7六角を指した瞬間。
写真下: 敗着(7六角)を指した局面(盤面)。
写真下: そのあと、先手 8二銀、後手 6一玉、先手 7三桂成らず、
をみて 村山八段が投了。
写真下: 投了直後の両者のやりとり。
○ 写真下:表彰式の前。司会者から対局後の感想を聞かれて、
村山「いや、優勝する筈だったんですが、..負けてしまいました。大ポカをやって
しまいました。時間のない将棋なので、そういう事は よくある事なのですが、
残念です。」
羽生「今回の優勝は、最後で拾ったという感じでした。ツキにも恵まれていた。
7二歩と指されていたら負けています。」
○ 司会者から、「村山八段は、4月から順位戦でA級復帰ということで、
新たな思いで新年度を迎えるということで....」と聞かれ、
村山「そうですね。」と答えた。
○ この決勝戦(対局)は、2月28日に打たれ収録された。その10日前、
(2月19日)に広島に帰った際、待ち受けていたのは、癌の再発宣言
だった。2月21日、大阪へ帰った村山は、誰にも相談することなく、
次期(4月以降1年間)の休場を決意していた。
○ 村山は、この対局から半年も経たない8月8日午後零時11分、広島
市民病院で死去した。わずか29歳のあまりにも苛烈な生涯を風の様に
駆け抜けた。純粋無垢であったが為の衝突もあったが、こんなに誰からも
愛された若者を小生は知らない。 弥吉
おわり。
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