正倉院の屋根葺き替え工事完了現場見学
〇 大正2年以来、約100年ぶりの正倉院正倉屋根葺き替へ
工事は、平成23年10月から始められたが、平成25年
11月に無事終了した。今後、素屋根の解体、周辺復旧を
行なひ、平成26年11月から正倉院外構公開を再開する
予定だ。
〇 宮内庁は、工事開始以来、過去4回工事現場の公開を行
なってきた。瓦の葺き替へが終はり、素屋根解体を前に、
第5回(最終)の現場公開が2月7日から5日間行はれた
ので、昨日素晴らしく葺き上がった大屋根や建物内部を見
学してきた。
〇 正倉院正倉は、南倉、中倉、北倉の3倉(内部は2階建)
からなり、屋根は寄棟造瓦葺、北倉と南倉は校倉造り、
中倉は板倉造りとなってゐる。規模は、正面が約33.1
m、奥行きが約9.3mである。
〇 正倉の構造 (写真の上でクリックすると拡大する)
〇 正倉屋根の配置 (写真の上でクリックすると拡大する)
〇 正倉建物内および葺き替へ済み大屋根の写真(見学順)
10列×4列の礎石の上に直径60cmの丸柱が立ち、
〇 北東隅からの大屋根
写真下: 新規製作された北東隅二の鬼瓦。
右側面に「倣旧北東隅一之鬼作之」
(まえの北東隅一の鬼に倣ひこれを作る)と刻してある。
(写真の上でクリックすると画面一杯に拡大する) 
写真下:北西隅からの大屋根:左(北面)、右(西面)とも
下: 南面の大屋根(丸瓦、平瓦とも天平時代以降、各時代の再用瓦
〇 以上で見学の全行程が終はった。以下は、正倉院
周辺の美しい風景。
正倉院正倉を覆った素屋根3階から見た大仏殿。手前は聖語蔵。
〇 今回の見学で感銘したのは、正倉院創建以来、気の遠く
なるやうな歳月(約1250年)、その時々に如何に多く
の人々がこの得難い宝物を未来に引き継ぐべくその職分を
尽くしたのだらうか...といふことである。
をはり
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