キトラ古墳壁画の第1回公開。
○ 奈良県明日香村にあるキトラ古墳の石室から剥ぎ取った壁画「朱雀」
「白虎」「天文図」などの修理が完了したのを機会に、9月24日から10月
23日までの期間限定で、特別公開された。 本日(9/30)見学してきた。
(同時に開館した「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」(写真下)は、年末
年始と水曜日を除き、予約不要で無料公開中。)
以下、写真の上でクリックすると画面一杯に拡がる。
○ 第1回特別公開された壁画 「白虎」・「朱雀」・「天文図」 (写真順)
西壁上部に描かれてゐる。前脚を前方に突き出し、後脚を
前後に開いて踏ん張るやうな姿をしてゐる。両耳や両肩に
長毛を生やし、脚の付け根に蕨手(わらびて)状の赤い
電気文を表はすのは、霊獣であることの証。
向って右(北側)を向くのは白虎の図像としては珍しく、
長い尾を後脚の間に挟む表現も特徴的。
(以下、説明はパンフより)
南壁上部に鮮やかな朱色で描かれてゐる。両翼を広げ、
長い尾羽を後方に伸ばし、右脚を後ろに蹴り出したやうな
動きのある姿が特徴的。南壁には盗掘の際に大きな穴が
開けられたが、僅かに位置が外れたため、図像の損壊は
免れた。
大画面に単独で描かれたものとしては国内現存最古の
作例であり、極めて高い価値がある。
天井に描かれた天文図(キトラ天文図)は、天の北極を
中心にした円形の星座。
金箔と朱線で中国の星座が表はされており、現状で74
星座確認できる。天文図の東には金箔で太陽が、西には
天帝が治める世界が広がってゐると考えられてをり、
キトラ天文図も、その天の世界観に則り描かれてゐる。
キトラ天文図の大きな特徴は朱線で描かれた4つの大円。
3つの同心円は、内側から内規、赤道、外規を表はし、
もう1つの北西にずれた円は黄道を示す。
この4つの円を備へることから、本格的な中国式星図
としては世界最古の遺例といへる。
○ 石室内から出土した、木棺の飾金具、刀装具、玉類
などやその復元品の展示もあった。
○ キトラ古墳壁画 体験館 「四神の館」(予約不要)の展示概要。
原寸大の石室レプリカや壁画発見から保存まで
の道程を纏めたパネル展示、古代飛鳥の暮らしがわかる
ジオラマ、映画シアターなどがある。
石室内部に壁画が描かれたのは、そこに葬られた
人物の魂を鎮めるため。壁には四神像、十二支像が
描かれ、天井には天文図が描かれてゐる。古代中国
では天文図、四神図、十二支の人形(俑)を置いて、
棺が模擬世界の中心に置かれてゐることを表現した。
キトラ古墳の場合、人形(俑)としてではなく、
壁画として描き、葬られた人の魂を邪悪なものから
避ける守護霊としたと考へられてゐる。
○ 国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区も同時に
開園した。農作業や古代技術に関する様々な体験が
できる「五穀の畑・キトラの田んぼ」「体験工房」
などがある。
○ キトラ古墳周辺の風景
キトラ古墳発掘調査時の写真(平成14年)
西方の眺望 (大阪府との境に聳える金剛・葛城山系が遠方に霞む)
をはり
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