故村山聖九段の写真 ⑭ (永遠の別れ)
○ 現在、村山聖ファンが、村山さんの対局する姿を観ることができる
最後の対局(絶局)は、前エントリーに載せた’98年(平成10年)3月
30日の木村一基四段(当時)との王位戦 でした。表現の仕様がない
ほど陰翳に富む良い写真でした。 再度、掲載致します。
(写真は何れも、写真の上でクリックすると、画面一杯に拡がります。)
○ 最後に、村山さんの思い出深い写真をアトランダムに掲載します。
写真上:’89.6.2 棋譜並べ、五段。
写真下:’91.2.14 京都・詩仙堂で、五段。2枚共、撮影者 森信雄師匠。
写真上:撮影者 弦巻勝氏。 写真右上:対局開始を待つ。六段。撮影者 故中野英伴氏
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にとって、只、眺めているだけで
幸せになります。
撮影者 森信雄師匠。
○ ’98年5月18日、村山さんは、広島市民病院特別室に入院。
(名札 不掲示)
○ 同 年6月15日、29歳の誕生日。その日、主治医より、癌の
肝臓への転移を知らされる。
○ 8月7日、朝から大量の汗を掻く。
○ 8月8日、血圧と体温低下。遠ざかる意識の中で将棋を戦う。
将棋の符号を諳んじ始めた。「8六歩、同歩、8五歩
・・・」 そして、その声は 「2七銀」 で止まった。
午後0時4分、心臓停止。11分に死亡を確認。
写真上:日本将棋連盟の棋士データベースより。
○ 写真上(将棋世界’98年10月号・特別追悼号)の最終行の空白(死去)を
見て、渇仰した「名人」へ 手の届く A級在位の儘、遠く宇宙の彼方
へ飛び立って行ってしまったこと、そして 村山さんは もう永遠に還っ
て来ないこと を自らに言い聞かせた。
弥 吉
おわり。
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