故村山聖九段の写真 ⑪ (A級 八段へ ・ 東京住い ・ 帰郷)
○ ’95年3月、第53期順位戦 9勝2敗でA級昇級、八段へ。
同 年 4月、大阪の住い(前田アパート)は其の儘にして、
優秀な若手棋士の集中する東京へ居を移した。(25歳)
写真左・上
’95.4.22 大阪・上六Mホテルに
於ける八段昇段祝賀会での挨拶等。
(写真2枚:撮影者 森信雄師匠)
○ 村山さんの東京での生活は、大阪時代と何等変わらず。
アパートと将棋会館と定食屋・本屋をグルグル巡った。
将棋会館四階の桂の間では、いつも村山さんが中央に
どっかり座り、検討や議論の中心となった。
○ 村山さんは、森師匠の兄弟子
にあたる滝誠一郎七段を慕って
いた。
滝七段の薦めで、買った派手
なアロハシャツとサングラス姿
で将棋連盟に現れることも
あった。
写真左:’95年(26歳)頃。森師匠の
ブログより。
○ ’95年度順位戦は、A級維持。順位戦で谷川九段に初勝利。
同年秋(10~12月)、A級順位戦を含め11連勝する。(26歳)
写真上:’96.3.1順位戦最終局。
(対森内八段戦)
写真左:同上対局の合間に控室で
一息入れる村山さん。
(写真2枚、将棋世界’98/10号より)
○ ’96年度は、10,11月に8連勝、日本シリーズは決勝迄
進出、王将リーグは独走で、羽生七冠への挑戦権を略 手中。
しかし、血尿が出始め、止まらなくなり、成績も急降下した。
村山さんは、東京から撤退し、広島へ帰る決意をした。
○ 第17回将棋日本シリーズ
決勝戦(’96.12.15 対谷川戦)
は敗れ、準優勝に終わった。
○ ’97.2.1 第30回早指し選手権で優勝。(vs田村康介四段)
写真下:将棋世界より’98/10月号より。
写真上は、7年振りの棋戦優勝を喜ぶ村山さん。村山さんは
若手棋士に人気があり、多くの棋士が表彰会場に駆け付けた
が、村山さんは体調が今一歩だったのか、早々に姿を消した。
○ ’97年2月7日、村山さんは、1年半過ごした東京を引き払い
独り、広島へ帰郷した。
’97年3月3日 A級順位戦最終局に敗れ 次期B級1組に降下。
つづく。
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