史上初の全面解体修理を終えた薬師寺東塔を見る。
令和2年9月7日(月)
〇 平成21年より始まった薬師寺東塔の解体修理は約10年を経て、
昨年末に本体の大修理が完了した。本年4月下旬に行なはれる筈
だった国宝東塔大修理落慶法要は、思ひも由らぬ「コロナ禍」の為、
延期されてゐる。
〇 7年前(平成25年11月)に、塔上に聳える金属の装飾「相輪」を
含め、「水煙」が地上に下ろされ、公開された。青銅製の2㍍近い
「水煙」の傷みは厳しかったが、1300年前の職人の芸術・技巧に
圧倒され、昨日観たやうな新鮮な感動の記憶が蘇る。
〇 昨日(9月6日)、所用の帰り、薬師寺境内を拝観した。以下は、
大修理なった東塔を中心とした境内建物を撮ったものであるが、
写真の巧拙を見ず、金堂を中心に東西両塔、講堂、回廊などの
たたずまひ(白鳳伽藍の美しさ)をご覧頂きたい。
写真下:解体修理なった東塔。”凍れる音楽”の愛称で呼ばれる。
写真下:東塔の塔上にある「相輪」、水煙を含め高さ約10㍍、重さ約3トン
(但し解体前の数字)
写真下2枚:昭和56年4月、453年ぶりに復興再建された華麗な西塔。
写真下:金堂。裳階(もこし)をつけた美しいお堂で、龍宮造りと呼ばれて
ゐる。堂内には、薬師三尊像(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)を安置。
写真下:大講堂。正面41㍍、奥行20㍍、高さ17㍍ある伽藍最大の
建造物。堂内には、本尊として彌勒三尊像を安置。
写真下:左より東塔、金堂、西塔(相輪、水煙のみ)、大講堂。
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