われわれ(大崎と森)と青年(聖)は公園のほぼ中央で出合った。
「飯、ちゃんと食うとるか?風呂入らなあかんで。爪と髪切りや、歯も時々磨き」
機関銃のような師匠の命令が次々と飛んだ。

 「手出し」と次の命令を下す。青年はおずおずと森に向けて手を差し伸べた。
その手を森はやさしくさすりはじめた。 大阪の凍りつくような、真冬の夜の公園で
私は息をのむような気持ちでその光景を見ていた。