この対局は、平成10年2月28日に行われた。(放映は3月)

 この対局の半月前、2月13日に行われた順位戦(11回戦)で勝ち、次年度(4月以降)のA級復帰を決めた。大手術を乗り越え奇跡のA級復帰を遂げた村山に誰もが惜しみない拍手を送った。

 6日後の2月19日に広島へ帰った。そこで村山を待ちうけていたのは、容赦のない癌再発宣言だった。 村山は誰にも相談することなく、次期の休場を決意した。

 そしてこの対局。2月28日NHK杯決勝戦。 畏敬する羽生との最後の戦いとなった。

 村山は、この対局から半年も経たない8月8日午後零時11分広島市民病院で死去した。

 わずか29才のあまりにも苛烈な生涯を風のように駆け抜けた。     瞑目  弥吉
                                            
                                       アルバム -おわり-